ノートンゴースト 14.0 によるバックアップ・復元

　ノートンゴースト 14.0 （Norton Ghost 14.0）の特徴、バックアップ・復元方法について解説します。

ノートンゴーストと言えば、Acronis True Imageと並んで、有名なイメージバックアップソフトです。

少し用語は難しいですが、機能は多いため、玄人向けのソフトと言えるでしょう。

ノートンゴースト 14.0 の特徴
ノートンゴースト 14.0 によるバックアップ方法
ノートンゴースト 14.0 による復元方法
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ノートンゴースト 14.0 の特徴

　ノートンゴースト 14.0 は、ノートンセーブ＆リストアに企業向け機能を追加したようなソフトです。
　特徴は、企業向けの機能が多いことです。　自分のパソコンから、別のパソコンのバックアップや復元を行うことができます。　バックアップイメージファイルを、仮想OSへ変換することもできます。　基本的なバックアップ＆リストア性能も良く、無難に使用できます。
　機能が多い分、少し価格は高めです。　また、ファイル・フォルダ単位でバックアップした場合、リストアがしにくいことも残念です。通常であれば、エクスプローラ画面からファイルやフォルダを選択してリストアできますが、『ノートンゴースト 14.0』は、キーワード検索してファイルを探し、リストアしなければなりません。　

表：ノートンゴースト 14.0 の特徴
メリット	デメリット
増分バックアップをスケジュール設定している場合に、フルバックアップを定期的に取り直してくれる	『.Net Framework』が必要
古いバックアップフィアルを自動で削除してくれる	ファイル・フォルダ単位でバックアップした場合、そのファイルをリストアしにくい。なぜなら、キーワードでファイルを検索してリストアしなければならず、フォルダごとリストアすることができない。
ファイル・フォルダ単位のバックアップも可能（ただし、差分や増分バックアップは不可）	用語が難しい
オフサイトコピー機能がある（バックアップしたファイルを、別の場所へコピーする機能）
リモートパソコンのバックアップ＆復元ができる
仮想OSへの変換ができる

ノートンゴースト 14.0 によるバックアップ方法

　ノートンゴースト 14.0 のバックアップは、ウィザード形式で設定します。　以下に、『バックアップ元』、『バックアップ先』、『スケジュール』の設定方法を解説します。

バックアップ元の選択

バックアップ元は以下の２種類から選ぶことができます。　OSごとバックアップしたい場合は、『コンピュータのバックアップ』を選択します。　ファイルやアプリケーションの設定を個別にバックアップしたい場合は、『選択したファイルとフォルダをバックアップ』を選択します。

コンピュータのバックアップ
選択したファイルとフォルダをバックアップ

　各バックアップ元は、さらに次のように、詳細に設定が可能です。

表：バックアップ元の詳細設定画面
【コンピュータのバックアップ】ドライブ単位でバックアップ元を選択します。
【選択したファイルとフォルダをバックアップ】ファイルまたはフォルダ単位でバックアップ元を選択できます。

バックアップ先の選択

　バックアップ先を選択する前に、次のどちらのバックアップをとるかを決めます。

リカバリポイントセット
単体リカバリポイント

毎日バックアップをとる場合は、『リカバリポイントセット』を指定します。　尚、この場合、一番最初はフルバックアップで、以降は増分バックアップになります。

一度だけバックアップをとる場合は、『単体リカバリポイント』を指定します。　この場合、フルバックアップでとることになります。

　次にバックアップ先を指定します。　外付けハードディスクや、LAN接続ハードディスクを指定してください。

また、ノートン　ゴースト 14.0　からの新機能で、オフサイトコピーを指定することができます。　これは、バックアップが完了した後に、別の場所にもバックアップファイルをコピーする機能です。　バックアップファイルが２重に管理されるため、より安全です。

　バックアップを定期的にとると、バックアップファイルがどんどん増えていき、ディスク容量が足りなくなる恐れがあります。そのため、ノートンゴースト 14.0では、古いリカバリポイントセットを、削除する機能があります。　他のイメージバックアップソフトにはあまりない機能です。　以下の画像では、３つまでリカバリポイントセットを残すように設定されています。