Acronis True Image 10 Home によるバックアップ・復元

 Acronis True Image 10 Home の特徴、バックアップ・復元方法について解説します。

Acronis True Image 10 Home の特徴

 Acronis True Image 10 Home の特徴は、イメージバックアップの性能の高さです。 バックアップ速度も速く、操作画面も分かりやすいです。 また、コンシューマ製品の中では、トップシェアを誇っています。 
 特徴的な機能は、バックアップファイルがある一定の数を越すか、ディスク使用量がある一定の値を越すと、完全バックアップファイルと、一番古い差分バックアップファイルを結合して1つのファイルにする機能です。 この機能により、差分バックアップファイルを定期的に手動で消す必要もなく、ディスク容量不足でOSがダウンすることも防ぐことができます。

表:Acronis True Image 10 Home の特徴
メリット デメリット
イメージバックアップの性能(バックアップ速度、バックアップファイルのサイズ)が良い RAID構成には非対応
わかりやすい操作画面
ファイル・フォルダ単位のバックアップも可能
(ただし、差分や増分バックアップは不可)
アプリケーションの設定や電子メール等のバックアップが可能
最大サイズや最大ファイル数を越えると、完全バックアップファイルと、最も古い差分バックアップファイルを結合することにより、ディスク容量を圧迫しない

Acronis True Image 10 Home によるバックアップ方法

 Acronis True Image のバックアップは、ウィザード形式で設定します。 以下に、『バックアップ元』、『バックアップ先』、『スケジュール』の設定方法を解説します。

バックアップ元の選択

バックアップ元を選択します。 バックアップ元は以下の4種類から選ぶことができます。 OS丸ごとバックアップしたい場合は、『ディスク全体、または個別のパーティション』を選択します。 データや設定を個別にバックアップしたい場合は、2番目〜4番目を選択します。

図:バックアップ元の選択の画像

 各バックアップの対象の画像は、以下をご覧下さい。

表:バックアップの対象の各画像
図:『ディスク全体、または個別のパーティション』選択時の画像 図:『ファイル及びフォルダ』選択時の画像 図:『アプリケーションの設定』選択時の画像 図:『電子メール』選択時の画像
ディスク全体、または個別のパーティション ファイル及びフォルダ
アプリケーションの設定
電子メール

バックアップ先の選択

バックアップ先は、外付けハードディスク、LAN接続ハードディスク、DVD-R、MO等、さまざまな媒体へバックアップできます。

図:バックアップ先の選択の画像

 Acronis True Image は、完全バックアップ(フルバックアップ)だけでなく、増分バックアップにも対応しています。 増分バックアップとは、前回のバックアップから更新されたデータのみバックアップする機能です。 『ディスク全体、または個別のパーティション』のバックアップ時にも、増分バックアップは対応しています。 また、増分バックアップを行った場合、復元するときに、過去のバックアップ日時を指定することもできます。

図:バックアップモードの選択の画像

スケジュールの設定

 事前に以下のようにバックアップロケーション(バックアップ先)を指定すると便利です。

図:バックアップロケーションの作成の画像

バックアップロケーションを指定(作成)すると、下図のようにバックアップロケーションの最大サイズや、バックアップの最大数を指定することができます。この最大サイズ、最大数を越えると完全バックアップファイルと、最も古い差分バックアップファイルが結合され、最も古いバックアップファイルは削除されます。これによりディスク容量が足りなくなるのを防いでいます。

図:バックアップルールの作成画像

このようにしてバックアップロケーションを指定すると、スケジュール作成時に、完全バックアップ(フルバックアップ)を取り直すサイクルを指定できます。上の図で指定したしきい値を超えるまで、この動作を繰り返します。

図:バックアップポリシーの作成画像

 スケジュールは、『日単位』、『週単位』、『月単位』、『ログオン時』など、かなり柔軟に設定できます。

図:スケジュールの選択の画像

以下に、『日単位』を選択した場合の詳細設定画面を掲載します。

図:詳細画面設定の画像

バックアップ後のファイル

 バックアップ後のファイルは、以下のように1つのファイルになります。

図:バックアップ後のファイル

Acronis True Image 10 Home による復元方法

  復元するときは、ハードディスクが故障して交換した場合が多いと思います。そのため、ここでは、購入状態のハードディスクへ復元する方法について解説します。 ハードディスクが購入したばかりの状態の場合は、OSを起動することができません。 そのため、Acronis True Image のCD-ROMから別のOSで起動し、復元処理を実行します。 以下は、CD-ROMで起動後の画面です。 ここで、復元を選択してください。

図:復元画面1

バックアップ イメージファイルの選択

 過去にバックアップしたイメージファイルを指定します。 Acronis True Imageは、NASや共有フォルダ上のイメージファイルも選択することができます。

図:復元画面2

 次に、復元するパーティションまたは、ディスクを選択します。通常は、ディスクを選択して下さい。

図:復元画面3

復元先の選択

 復元先のハードディスクを指定します。 

図:復元画面4

 その他、細かいオプションがあれば選択します。たったこれだけで、OSからデータまですべて復元することが可能です。

Acronis True Image の おすすめ購入先

※ダウンロード後は、復元のCD-ROMを作成しましょう。


「バックアップ for PC」のTOPページに戻る
免責・リンクについて
Copyright (c) 2007 バックアップ. All rights reserved.